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民進党、政権交代どころか党存続も

【民進党、政権交代どころか党存続も】

長島昭久衆院議員が10日、民進党に離党届を提出し、同党が除籍(除名)
処分の方針を決め、続くように細野豪志代表代行も13日、代表代行職の
辞任届を提出した。長島、細野両氏は同党の保守系議員の筆頭格だけに、
党内での衝撃は大きいと思う。

蓮舫代表は次期衆院選での政権交代を大目標に掲げているが、2人からは
もはやその資格も能力もないと見限られた。
そもそもが政治家としての資質、資格、能力に問題がある。
党の存在さえ問われかねない事態。同党の抱える問題は何だろうかと考える。

長島氏の離党の最大の理由は「共産党との選挙共闘」「保守政治家として
譲れない一線」「私にとって受け入れがたいもの」。
「共闘路線はまともな党内論議もないまま共産党主導で進められ、最近では
民進党の基本政策にまで共産党が影響を及ぼす場面が目立つようになった」と
指摘している。
共産党は綱領に社会主義、共産主義の実現を掲げ、安全保障では自衛隊の
解消と日米安保条約の廃棄などをうたっている。目指す社会像や基本政策が
全く異なる政党と選挙協力を行うことは党支持者への裏切り行為である。
世界の共産主義国家の現状を見ればどこも悲惨な末路をたどっているという
事実を認識していないのか。
長島氏の問題意識は「今般のアメリカによるシリア空爆、暴発寸前の朝鮮半島
情勢を目の当たりにし、わが国の安全保障のためにアメリカとの同盟関係を
強固にし、わが国独自の国防努力を行っていくのはまさに焦眉の急だ。
そのような私の問題意識と共産党に引っ張られる党の政策との間には、
覆い隠しようもない断絶がある」と強調している。
共産党との選挙協力に傾き、政策面で引きずられている現在の党執行部の
方針は、長島氏にとっては屈辱の一言だろう。

また長島氏は「国家を二分する争点において、対立する双方の意見を調整し、
国会に熟議に反映させるべきは私たち国会議員だ」との認識を示し、民進党の
現状については「一致結束して『アベ政治を許さない』と叫ぶことを求められ、
過去に自分たちが推進し、容認してきた政策もすべて反対、徹底抗戦、
廃案路線で突き進む。そこには熟議も建設的な提案もない」と批判している。

蓮舫氏も28年9月の代表就任後、「提案路線」を打ち出している。
しかし、現状はどうか。提案らしい提案は行われることなく、ひたすら政府・
与党に対して反対、徹底抗戦を繰り返しているだけだ。
これでは次期衆院選で「民進党に政権を任せよう」という機運が生まれる
はずはない。それどころか、野党第1党としての役割を果たしていない
ということで、支持を失い続けるだろう。

細野氏は辞任の理由について、憲法改正私案を発表したことから、
「憲法改正に対する考え方の違い」を挙げている。
長島氏とは盟友であるだけに、同じ危機感を持っていることは間違いない。

問題の重点は今回の長島、細野両氏の行動を、蓮舫氏をはじめとする執行部や
党所属国会議員がどう受け止めるかである。自分さえ国会議員であればよいと
いう甘えた考えでは支持者は減少するばかりだ。

現在の日本は北朝鮮をはじめ極めて深刻な国際情勢に直面し、内政においても
将来に向けた確たる展望は見い出せていないのが現状。国会で不毛な与野党
対決を繰り返している場合ではなく、よりよい政策を導き出すための建設的な
議論が行われる必要がる。そのために野党第1党の民進党に課せられた役割は
大きいのだが、現状は上記の通りでとても政権交代どころか党存続も難しい。

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