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韓国経済の「中進国のジレンマ」

【韓国経済の「中進国のジレンマ」】

韓国の前朴槿恵大統領は、日本に対しては2013年の「3.1節」
(抗日運動記念日)の演説で「加害者と被害者という立場は1000年
過ぎても変わらない」と「恨み1000年論」を展開したが、アメリカに
対しては礼賛と憧憬、中国に対しては従属と服従、できれば利用という態度で
ある。そのくせ実際には日本を最も利用している。韓国の工業製品の大半は
日本の部品や機械を買ってきて組み立てているだけである。
だから下請けの中小企業に技術力が無く、育たない。
ロケットを作ったり、ある分野では世界のシェアの数10%を占めている
日本の中小企業などとは比較にならない。
それだけではない。違法コピー、産業技術の盗難までしている。
このような部品が輸入できなければ即座に産業はストップし、企業は
経営破綻となる。反日運動真っ盛りであるが、企業の上層部や冷静な
政治家は冷ややかな困惑の眼差しで眺めている。もしそれを口にしたら
企業は不買運動の嵐に襲われ、政治家は有権者から捨てられる。
だからじっと口に出さずに黙っている。

その一方で、韓国経済は未だに「中進国のジレンマ」から抜け出せないでいる。
現在、韓国の国民1人あたりGDPは約2万5000ドルだ。一般的に
国民1人あたりGDPが1万ドルを超えると途上国から新興国になり、
2万ドルを超えると中進国、3万ドルを超えると先進国とされている。
だが、3万ドル経済に向かおうとする中進国は、しばしば為替や労働コストが
高くなって競争力を失い、3万ドルに近づくと落ちるという動きを繰り返す。
これが「中進国のジレンマ」である。韓国経済も、調子が良くなるとウォンや
労働コストが高くなり、そのたびに競争力を失って落ちるという状況に長く
陥っている。

決定的な要因はイノベーションとブランドのなさである。
日本とドイツは5年、スウェーデンは世界記録の4年で2万ドル経済から
3万ドル経済に突き抜け、先進国の仲間入りを果たした。イノベーションや
生産性向上によって、為替や労働コストの上昇を乗り越えたのである。
しかし、韓国の場合はイノベーション不在、基礎科学軽視、ものまね文化で
スピードと規模を重視する。そうした産業の「底」の浅さが「中進国の
ジレンマ」から抜け出せない最大の理由であり、さらにその深因は、
記憶偏重の教育、学校秀才万能、そして男尊女卑の社会風潮である。
ノーベル賞の受賞者の少なさがこれを表している。毎年、いろいろな分野で
ノーベル賞を受賞している日本との違いがわかる。
ブランドのなさは言うに追う呼ばない。伝統産業が無く、2流品を作り続け、
あるいはブランド商品のコピーだけしていれば産まれるはずがない。
韓国の車を見ればわかるが日本車にそっくりなのだ。
中国ではこんな言葉がある「貧乏人は見栄で韓国車を買い、金持ちは日本車や
ドイツ車を買う」「命の安い貧乏人は韓国車を買い、命の大事な金持ちは
日本車やドイツ車を買う」

今の韓国は為替が1ドル=1600ウォンから1200ウォンになって
苦しんでいるが、かつて1ドル=360円から80円になった日本の経験は、
1ドル=355ウォンに匹敵する。その為替に耐えられる韓国企業はない。
しかも経済自体が外需が中心であり、そこが内需もある日本との大きな差だ。
観光業を見てみれば一目瞭然である。日本は外国観光客の誘致に力を
入れているが、国内向けのアピールも同時にこなしている。
ところが韓国では外人観光客が観光業の主流であり、かっては日本人、
そして中国人、そして今は誰も来なくなり、壊滅的打撃を受けている。
もっとも観光資源(名所旧跡、自然など)が無いのはしかたが無いが、
それも自国民のせいである。暖房用に山の木を無制限に刈りって山は
はげ山だらけ、海岸も街もゴミだらけ。そんなところに誰がいくか。
一度は行ってもリピーターを呼ぶのは難しい。

1ドル=800ウォンでも、みんな倒産する。韓国は1ドル=80円の試練
を乗り越えた日本に学ぶべきなのに、そういう姿勢は全くない。
このままでは「中進国のジレンマ」から1000年たってもに脱することは
できないだろう。

 イノベーション
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