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新幹線での焼身自殺について(年金問題)

【新幹線での焼身自殺について(年金問題)】

東海道新幹線で、ガソリンをかぶった男が焼身自殺し、乗客1人が
巻き添え死した放火事件があった。
この事件自体は決して許されることではない。
しかし状況が判明するとそこには深刻な犯人の境遇があった。
犯人は岩手県から上京、さまざまな職業を転々とした末に、退職し
年金受給額に不満を持って募らしていた。

「35年間払い続けてきて、2カ月で24万円しかもらえない。
 家賃、税金、光熱費を払ったらほとんど手元に残らない」 
「生活できない」「年金事務所で首でもつろうか」

焼身自殺した犯人が近隣の住民らに、こう話していたという。
まじめな人で滞納などもなかったという。
事件は許されないが、この背景の年金の方が、より重要な問題である。

韓国ほどでないにしても、年金制度に問題がある。
受け取る年金で生活ができないか、できてもギリギリ。
特に国民年金では絶対に無理。預貯金があるか、不動産収入があるとか
何かなければ暮らしていけない。
暗黙の了解のように脱税(当人達は節税という)し、商売人がお金を
貯めこむはずだ。
誰でも老後はゆっくりと優雅に過ごしたい。優雅とまではいかなくても、
病気や怪我、冠婚葬祭、家の修理、家電の買い換え等いろいろと出費はある。
介護されるようになっても世の中お金しだいだ。
ギリギリの生活というのは、病気などをすれば、即、生活できなくなる。
生活保護を受けることになるが、喜んで保護を受けるどこかの馬鹿と違って
一般の日本人は、そのことを恥じるという思いがある。
35年働いて月に12万円(国民年金はもっと低い)で、家賃が4万円、
水道光熱費などを支払えば本当にギリギリだっただろう。
35年働いて娯楽はTVをみるくらいだろうか。
老後は年に1、2回ぐらいは旅行に行ったり、毎日の夕食時は缶ビールの
1本も飲みたいものだ。
高齢者の生活保護受給率が初めて50%を越えた。まさしく年金に
直結している問題である。

働いている間は、もっと高額の年金を支払うことも可能な人もいる。
一律の年金ではなく、掛金を増加して年金額を増やす制度があってもよい。
たとえ、月に何千円という単位でも長期間掛ければ、少しでも年金は増える。
いろいろなコースがあって選べるようにしたらいい。
それに加入時点の受け取り年齢と最低受取額の固定が絶対条件である。
受け取り年齢や受取額が、ころころ変わるようであれば誰も信用しないし、
掛けるのが馬鹿らしくなるのは当然である。
預貯金を蓄えるより高めの金利を想定し、それは固定金利とすれば、
現在は預貯金や投資信託等に流れているお金の何割かが年金の掛金に
向くのではないだろうか。それを資本として運用する機構は大変だろうが
財源として国にとっても悪いことではない。
政治家のなかに超貧乏な人が何人かいて、その人たちが年金を真剣に考え
本気で取り組んでくれたら少しは変わるかもしれない。

現在は私的な個人年金があるが、35年ぐらい前はなかった。
あったとしてもほとんど知られていなかっただろう。
ちょうどこれから年金を受給するぐらいの人の時代である。
それでも当時はそれほど普及していなかったので加入した人は少ないだろう。
もっとも、その後に加入した人もいるが、同じ年齢で受け取るとすれば、
掛け込み期間は短くなるので、当然掛金は高いはずである。

以前もカキコしたが、小生は25歳で加入して月6千円掛けてきて、
掛け終わると掛け込み期間は40年間掛けたことになる。
掛金総額は約290万円。貰えるのは死ぬまでで、毎年36万円。
逓増式といって若干貰える額が毎年増える。(もっとも景気しだいだが)
8年貰えば元をとる。受け取りは年36万円というわずかな金額だが、
精神的な安心感が大きい。月にすれば3万円、健康と経済的な余裕があれば
家内と年に1,2回の旅行もできる。
あとを継ぐ者がいない家は最低の修理しかしないので(雨漏りとかだが、
数年前に瓦は全部ふき替えたし、今のところ外壁は問題ない)、
それほど極端にお金がかかることは無いと思う。
今後、大きなお金を使うとすれば病気だが、夫婦で延命治療はしないと
話し合っており、葬式もしないことにしている。
3人の子供らに残すものは何も無いが、まあみんな成人して、そこそこの
人生を送っているので、ここまで育てただけで勘弁してもらおう。


コメント
name.. :記憶

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