本日 189 人 - 昨日 660 人 - 累計 1059374 人

核兵器禁止条約

【核兵器禁止条約】

国連本部で開かれている核兵器を法的に禁止する条約の制定交渉会議で、
ホワイト議長(コスタリカ)は3日、条約最終案を公表した。前文に被爆者の
苦痛への留意を明記。核兵器の使用や実験、保有、配備などに加え、
核抑止力の否定につながる「使用の威嚇」も禁止した。

国連で核兵器の使用や保有などを幅広く禁止する条約が採択されれば初となる。
ホワイト議長は交渉参加国に対し、「道徳的求めに応じた条約のため
それぞれが歴史的責任を果たしてきた」と述べた。

交渉参加国は今後、本国の判断を踏まえた上で、5日の条約案合意に向け調整。
7日の条約採択を目指す。条約に否定的な国が交渉に参加していないため、
採択はほぼ確実だ。事務局によると、交渉には約120カ国が参加している。
最終案は核抑止力を否定しているため、核保有国や「核の傘」に入る日本の
ような国が現在の安全保障政策のまま条約に加盟することは実質不可能だ。
ただ、最終案は将来的に核廃棄を決めた核保有国の条約加盟を想定し、
その手続きを規定した。


やっと一歩前に進んだという感じだ。だが道のりは遠い。
「使用の威嚇」も禁止したのは秀逸だと思う。
肝心の日本もこのままでは加盟できないが、将来は加盟可能になるだろう。
政府は加盟可能になる方法を国連に強く推さなければならない。
1カ国でも核兵器を保有する国があれば、この条約は意味が無くなる。
そういう国がある限り、他の保有国は批准できないだろう。
世界の軍事バランスが保てなくなるのだから。
もし核兵器が開発も保持も使用も完全にできなくなったらどうなるか。
おそらく、それに代わる新しい兵器の開発が進むだろう。
核、生物、化学兵器を根絶すれば、より強力な次の兵器が出てくる。
例えば、もうすでに開発されているかも知れない兵器として、飛翔力が
格段に強く、繁殖も旺盛で、防虫剤に免疫性があるイナゴができたらとしたら、
これを敵対国に放すだけで、すごい強力な兵器となる。
しかもこれが秘密裏に開発されれば証拠も残らず、せいぜい新種の発見としか
見られない。人類は天然痘を根絶したとWHOは宣言したが、実際は
ある数カ国の研究所で研究の対象として飼われている。それが本当に
人類の役に立つものであるならば、個別の国で研究するのでは無く、
国連の関連機関が無人島にでも施設を造って、共同研究しなければ
生物兵器の研究と変貌しても可笑しくない。
各国が個別に研究、開発している病原菌は、表に出せないだけで、
おそらく何十種類にも及ぶだろう。
何十年もかかって核の廃絶にやっと一歩を記すことができた国連の力不足は
明白である。まず国連改革が必要だ。しかしそれは常連理事国制が
ある限り、100%不可能である。

関連記事
NO IMAGE
核兵器禁止条約 (07月09日)

コメント
name.. :記憶

画像認証
画像認証(表示されている文字列を入力してください):
  • 記事検索
  • 内容検索
RSS