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樹齢600年の大ケヤキを切り倒す

【樹齢600年の大ケヤキを切り倒す】

埼玉県川口市安行原で長年神木を務めた大ケヤキが切り倒された。
幹の中心部が朽ちて倒れる恐れがあるため決断した。
大ケヤキは推定で600年以上とされ、高さは約5メートル、幹回りは
約4メートル。根元は茶色く腐るなど痛みも目立ち、古電柱2本で支えている。
25年前に植えた若いケヤキに神木の座を譲っていた。

お別れのセレモニーでは、近くの密蔵院の住職山口正純さんが大ケヤキに
向かって厳かに読経をあげた。「長年地域を守ってくれた大ケヤキへの感謝、
これからの地域の安全、みんなが豊かに楽しくという万人豊楽など、全部
ひっくるめて祈願した」と山口さんは言う。
感謝の心を込めて、日本酒を大ケヤキの根元にまいた。市立安行小学校で教諭と
ともに地域学習に取り組む4年生4クラスの全児童約140人も見守った。


これが日本という国だ。
こういう風習や気持を若い人たちが受け継いでくれればと思う。
いじめや幼い子供への虐待や殺人といったニュースが毎日のように紙面を
飾っているが、このような風習を味わった経験などがあれば、
少しは違っていたのかも知れないなどと思ってしまう。
暖房のために、全山禿げ山になるほど、住民が勝手に伐採する国とは違う。
犬の散歩のコースのひとつに神社の周辺の道がある。駐車場の手前に
鳥居があり、階段を登った上に本殿や能舞台がある。
まだ薄暗いなか、ジョギングの途中で止まって、鳥居に手を合わせる方、
散歩の途中で、帽子をとって深々とお辞儀をする方、これが日本人だ。
小生は無宗教、無信心ではあるが、ご先祖様には感謝しているし、
神社仏閣に対する敬虔な心も持っている。盆に墓参り、正月の三社詣で、
神社での七五三、古くからの良い行事だと思っている。
よく「神頼み」と言うが、それは間違いである。神社で神に祈るのは
「願い」では無く「感謝」である。
こういう記事は心が和む。

ついでに、もうひとつ、西日本新聞に載ったいい話を。

題は
「お連れ様はどちらですか?」妻に先立たれた男性、客室乗務員の対応に

半世紀以上も連れ添った妻に先立たれた、横浜市の知人男性からこんな話を
聞いた。男性は葬儀を終えた後、故郷である佐賀県唐津市の寺に納骨するため、
羽田空港から空路、九州へと向かった。

遺骨を機内に持ち込めることは知っていた。でも入れたバッグがかなり大きく、
念のため搭乗手続きの際に中身を伝えた。機内に乗り込み、上の棚にバッグを
入れて席に着くと、客室乗務員がやって来てこう言った。
「隣の席を空けております。お連れ様はどちらですか?」

搭乗手続きで言ったことが機内に伝わっていたのだ。男性が「ああ、
上の棚です」と説明すると、乗務員はバッグごと下ろしてシートベルトを
締めてくれた。飛行中には「お連れ様の分です」と飲み物も出して
くれたという。

「最後に2人でいい旅行ができた」と男性。その表情を見ていたら、
こちらも温かい気持ちになった。

というものです。心が和みます。


コメント
name.. :記憶

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