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神戸製鋼データ改竄問題

【神戸製鋼データ改竄問題】

神戸製鋼所の検査データ改ざん問題は、アルミ・銅製品から主力の鉄鋼製品にも
広がり、納入先は国内外の約500社に拡大した。今後の焦点は不正があった
金属素材が安全かどうかだ。神戸製鋼は改ざん前の正しいデータを納入先に
示し、強度などの安全性を再確認するとしている。問題となった金属素材が
最終的に安全かどうかを判断するのは各メーカーだが、その判断によっては、
神戸製鋼の経営に深刻な打撃を与える可能性もある。


この事件は今後大きな影響をもたらす。
以前発生した構造計算書偽造問題と同様に多数の会社や人間に関わってくる。
構造計算書偽造問題では建設会社、設計事務所、該当物件の購入者、
該当物件に住む住民、地公体など、そうとうな企業と人間に大きな被害を
もたらした。該当した会社、人物だけでなく、その会社の他の社員、その家族、
同業者などを考えると何十万人という規模になるだろう。また経済的な被害は
とても計算できないほど莫大なものである。被害物件の補償やとばっちりを
受けた関係者のことを考えれば天文学的数字になるだろう。しかも裁判で
勝訴しても補償を受けることは加害者の経済力を考えれば、とうてい無理で
泣き寝入りという状態である。しかも公的建築物がこれに該当すれば
住民の税金で建て替えなければならず、直接関係の無い、一般住民も
知らない間に被害者となっている可能性もある。

リンク:構造計算書偽造問題 構造計算書偽造問題

ちなみに小生の知り合いで設計関係の仕事をしていたが、仕事が激減しので
転職したり、木村建設の本社は小生の故郷に近く、そこに勤めていて倒産の
ために職を失った親戚もいる。

また製品の品質を最終確認し、場合によっては出荷を差し止める権限を持つ
品質保証担当者が自ら、検査データを改ざんしていた例があることがわかった。
製造部門から独立し、品質の維持を厳しく監視することが求められている立場の
従業員が積極的に関わっていたことで、改ざんが組織ぐるみだった構図が
さらに強まった。

もう、こうなると終わりだな。
アルミなんて飛行機や新幹線などだけではなく、リチウム電池にも
使われているし、自動車会社はすべて、何かの部品に使用、ダイキンと
三菱電機はエアコンに使用、これでは何が安全か全然不明。
神戸製鋼の社員が「今年の冬のボーナスは無しだな」とつぶやいたと
言うが、ボーナスどころか倒産や社員の馘切りだってありうる。
外国にもかなり輸出していて、外国はこういうのには非常に厳しく、
相当な額の補償を言い出すだろう。

今回の問題は、そうとうな範囲で被害が広まり、場合によっては
構造計算書偽造問題どころではなくなる。
大きな問題として、まず考えられるのは自動車会社に納入された資材があり、
それが自動車の部品として使われているということである。
もしかしたら自分が乗っている自動車が強度不足の鉄板でできているかも
しれないのだ。
いつも乗っている電車や飛行機の部品が強度不足であったなら。
今、使っているバイクや自転車のフレームが強度不足であったなら。
また使用している家電などの部品が強度不足であったなら。
そう考えると、この事件の与える影響は非常に恐ろしい。
構造計算書偽造問題はことが建物だけに限定されていたが、今回はすべての
ものが対象になる可能性がある。

とにかくデータが渡された会社は強度不足の資材が何に使われたか、
強度は大丈夫かを至急調査して発表して欲しい。
資材を購入した会社も、いらぬ手間と費用がかかる。これも補償も今後
裁判等の対象になるかもしれない。
リコールがどのくらいの規模になるか想像もつかないが、額によっては
購入者は泣き寝入りになるかもしれない。
構造計算書偽造問題では多くの会社が倒産したが、神戸製鋼も多額の補償が
必要となり、また今後の収益は著しく低減するだろうと思われ、倒産の
可能性もある。もっとも、これだけ大きな会社になれば国がなんらかの
対策に出てくることも考えられる。

いらぬ世話だが、神戸製鋼のラグビー部はどうなるのだろうか。
ラグビーW杯がせっかく日本で開催されようとしている時に。
またデータの改竄とは違うが小生の車のエアーバックはいつ
修理されるのだろうか。エアーバックが修理されていない車は
車検に通らないと聞いたが。

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