本日 11 人 - 昨日 687 人 - 累計 1049266 人

特養「ベッド買い」が横行

【特養「ベッド買い」が横行】



特別養護老人ホーム(特養)の優先入所枠を補助金を支払って確保する事例が、
複数の自治体で行われていることが、朝日新聞の取材でわかった。
「ベッド買い」と呼ばれ、住んでいる地域や所得などに関わらず、平等に
福祉サービスを受けられる介護保険制度の趣旨に反している可能性が高い。
厚生労働省は実態を把握するための検討を始めた。


これがなんとも生温い行政のやり方である。
「ベッド買い」自体はもう20年以上前から行われているのに、行政は
気づかなかったのか、黙認していたのかわからないが、間の抜けたことだ。
例えば北九州市が福岡市にある特別養護老人ホームと締結していれば、
地元の福岡市の住民はその分だけ枠がなくなり、入所しにくくなる。
特別養護老人ホームなどの建設は住民の数で決まってくる。
それは決して現実に入る必要がある人数でなく、大きくずれている。
どこの市町村も現実とはかけ離れた小さな数字しかベッド数を持っていない。

現実の話をご紹介する。
それこそ20年ぐらい前だったが、親父がパーキンソン症で動けなくなり、
特別養護老人ホームを探したが、入るのは順番待ちで10年はかかると
言われた。それほど特別養護老人ホームに入るのは困難なのだ。
しかし病人は待ってくれない。入る所がなければ自宅介護しか方法は無い。
親父の場合は幸いに掛かっていた病院が老健を建てていたので、そこに
すんなりと入れた。もっとも老健は半年しか預かってくれない。
それで半年過ぎると、またその病院に入院する。これを半年ごとに
繰り返していた。とても自宅介護できる状態では無かったので非常に
助かった。当時、お袋も半分寝たきり状態で手がかかっていたので、
老健に入れなければどうなっていたかと思うと冷や汗が出る。
逆に言うと小生は幸いだったが、自宅で介護するしか方法が無い困難な方も
大勢いるというのが現実である。そのために勤めを辞めるしかないと
いう方もいて、今度は貧困が襲ってくる。
小生の場合は親父の年金と軍人恩給でぎりぎりだった。それほど費用が
かかるのだ。年金だけだったら足が出ていただろう。
お金を持っている人は高い有料老人ホームでも入れるが、
貧乏人はどうすることもできない。しかも高い有料老人ホームでさえ、
品薄状態である。老健もどこも満杯状態で、しかも介護にあたる方は
全然足りなくて、いつも募集している。
いくら介護保険料を掛けていても何の役にも立たない。
これが現実の状態である。

関連記事
NO IMAGE
北九州市の人口 (01月12日)
NO IMAGE
「はれのひ」被害 (01月13日)

コメント
name.. :記憶

画像認証
画像認証(表示されている文字列を入力してください):
  • 記事検索
  • 内容検索
RSS