本日 176 人 - 昨日 807 人 - 累計 1067215 人

岳飛(がくひ)

【岳飛(がくひ)】

人気を関羽と二分する南宋の英雄。
宋代末期から南宋にかけて活躍した武将で当時中国史上最も
弱い軍隊といわれた南宋の軍隊を率い、中国史上5指しに入る
強い金の軍隊を相手に連勝を重ねました。享年39歳。

小生がこの名前を知ったのは北方謙三氏著「楊令伝」です。
文庫本15巻のこの本は水滸伝の物語の続編という感じで
書かれています。もっとも水滸伝で死んだ武将が出てきたり
再度登場する人物の性格などが変わっていたりして別といえば
別の物語となっています。

さて岳飛ですが、
その出身が農民で(相川湯陰「現在の河南省湯陰県」)、
無実の罪で投獄され過酷な獄門に対しても屈せず処刑されたという
非業の死をとげたことで現在の中国にあって英雄の中で№1の存在です。
(もっとも人気でいえば四川などでは諸葛孔明が群を抜く)
日本では関帝廟(関羽をまつった商売の神様)などがあり、知名度
からいうと岳飛はマイナーな存在です。
その人気はまず農民であるという出自、部下や兵士に略奪を
許さなかったこと、戦った相手が同じ漢民族ではなかったこと、
その最後が無罪(注:1)で非業の死を遂げたこと、罪がはれて
無罪となり後に鄂王に封じられたことなどが挙げられます。

注:1 「莫須有、千古の冤罪」と呼ばれる事件です。
     莫須有の意味は「あったかもしれない」ということです。
    (韓世忠:岳飛と同時代の方臘の乱を平定した武将の言葉)

岳飛にまつわるものとして

国に殉じて義の為に死ね
(亡き父親の訓戒)
尽忠報国
(岳飛自身が常に抱いていた言葉、この入れ墨をしていたという)
精忠岳飛
(高宗よりあたえられた功績をたたえた軍旗)
天日照照
(拷問を受けた際に書いた言葉、意味は「天はすべてをしっている」と
いうこと)
「文臣銭を愛せず、武将死を惜しまざれば、天下泰平たらん 」
(岳飛の言葉)

外部リンク 岳飛

外部リンク 韓世忠

外部リンク 方臘の乱(ほうろう)の乱

| 00:30 | 未分類
コメント
name.. :記憶

画像認証
画像認証(表示されている文字列を入力してください):
  • 記事検索
  • 内容検索
RSS