【孤高のメス】
滝沢秀明(36)が12日、都内で行われたWOWOWプライムの主演ドラマ
「孤高のメス」(来年1月13日スタート、日曜午後10時)の完成披露試写会
に出席した。年内いっぱいで芸能活動を引退し、ジャニー喜多川社長の意思を
継ぎ裏方に専念することを発表しており、タレントとして会見などに出席する
のはこの日が最後となった。
ってニュースに出たから、ありゃって思って本を探した。
うん、確かにあった。
結構好きで以前何回も読み直した本だった。
大鐘稔彦さんの「孤高のメス 外科医当麻鉄彦」全6冊。
続きが「孤高のメス 神の手にはあらず」全3冊。
どちらも幻冬舎文庫。
結構、泣ける本だった。
明日からもう一度読んでみよう。
ちょうど良い年末の贈り物のように思った。
【「宮部みゆき」さん】
プーの小生は示談を待っている状態でいつも暇。
でも、お金が無いのですることはTVは見ないので自宅で読書。
いろいろな作家のいろいろな本を読んでいるが、最近は特に
「宮部みゆき」さんのものを中心に読んでいる。
最初に読んだのは「火車」。
それから「蒲生邸事件」「龍は眠る」「理由」、そして
「ぼんくら」「おまえさん」「日暮らし」と。
氏はSF的作品、ミステリー、ファンタジー、時代物と守備範囲が広い。
特に時代物は人情がありコメディ的要素もあって軽く読める。
その受賞履歴もすごい。
ただ「理由」は難解で未だに判らないところがあった。
リンク:宮部みゆき
宮部みゆき
リンク:公式HP
公式HP 【松平忠輝】
最近、続けて「松平忠輝」が出てくる本を読んだ。
以前にも隆慶一郎著のものを読んだことがある。
この「松平忠輝」は徳川家康の6男で、妻は伊達政宗の娘でキリシタン。
その人生は波乱に満ちていて面白い。
なにせ2代将軍秀忠に改易され永代預かりの身になりながら
伊勢朝熊、飛騨高山、信州諏訪などと転々とし、秀忠、家光、家綱、綱吉と
4代の将軍の治世を流人にまま生き抜いて92歳まで生きた。
そして昭和62年に至って371年ぶりに徳川宗家から御赦免の許しがおりた。
当時の寿命が50歳から60歳ということを考えれば大変な長寿である。
母は金谷宿の鋳物師の娘と言われ、身分が低いため、幼いときは父である
家康に嫌われたと言われる。
25歳で配流となった時はどう思ったのだろうか。
67年間の流人中に何を思い何を考えていたのだろうか。
どんな暮らしを続けたのだろうか。
妻の五郎八(いろは)姫をどう思っていたのだろうか。
いろいろと興味が尽きない。
古本屋でも巡って関係のある本を探したり、ゆかりの地を訪れてみたいものだ。
リンク:松平忠輝
松平忠輝
リンク:五郎八姫
五郎八姫 【漫画の本】
読書が好きで本は月に10冊以上は読むが、漫画も読む。
しかし普通の本と違うのは本棚に列ぶこと無く、おかんに廃品回収に
出されることである。
「博多っ子純情」なんて全巻でそうとうな数なのに、いつの間にか消えた。
「ゴルゴ13」もけっこう集めていたが、手に残っているのは今は
10冊程度である。
お気に入りは「ゴルゴ13」、「山口六平太」など。
あと食べ物関連の漫画が好きである。
「墨攻」は最初は原作を単行本で読んだ。そして漫画でも読んで面白かった。
DVDも買った。それぞれが中身が違うが、それなりに面白い。
麻雀ものも好きである。その中で一番面白いと思ったのは
「ギャンブラーの詩(うた)」というやつ。
思えば小学生時代から普通の本と漫画と両方読んでいた。
1人っ子の小生は休日に雨が降ればTVを見るか本を読むかしかなかった。
TVとかそうそう子供向けの番組があるわけではなし、いつしか本を
読む方が多くなった。
すこし成長して中学時代は読む本が無くなれば百科事典と辞書を読んだ。
三省堂が出した古語も記載されている辞書は読んでも面白かった。
それまでも文芸作品なども読んではいたが生徒会図書委員長になってからは
加速度を上げた。一般の生徒が見るのとは別に教師用の本棚があったが
片っ端から読んだ。高校、大学、社会人となっても読書は続いた。
今ではもう中毒である。本を読まなければ寝られない。【孟嘗君を読み返して】
最近は新しい本を購入するお金も無いので、持っている本を
読み返している。同級生がやっている近所の古本屋だと100円から
500円でかなり好みの本が購入できるのだが、今はそれも持っていない。
で、読み返すのは特に古代中国ものが多い。
孟嘗君全5巻、晏子全3巻、項羽と劉邦全3巻などである。
なにせプーで暇だから、お金が掛からない時間つぶしといえば
読書しかない。TVもないし。
先日あった動物協会の試験はみごとに不合格。
また市の外郭団体の嘱託職員の募集がたくさんあるので、
申込用紙をもらいに行かなければ。
リンク:孟嘗君
孟嘗君
リンク:晏子
晏子
リンク:項羽
項羽
リンク:劉邦
劉邦
春秋戦国時代のものが多いが当時の中国の思想、宗教、文化、政治の
素晴らしさには目を見張る。
まさに百花繚乱という具合である。
日本は人口がまだ少なく中国に約700年遅れてやっと集団的なことを
なすようになった。
ちなみに日本人の風俗はこの頃の呉の風俗によく似ており、
言葉としても呉服などと現在でも残っている。
有名な魏志倭人伝の倭の風俗は呉・楚・越といった中国南部の形態に
そっくりである。
すでに絢爛たる文化が花開いていた中国に比べ、日本はまだ縄文・弥生
時代という状態だった。
なにせ古代中国の文化は3600年前の殷の時代から始まっている。
リンク:魏志倭人伝
魏志倭人伝
リンク:魏志倭人伝
魏志倭人伝
それにしても現在の中国は本当に同一民族だろうかと思ってしまう。
約2300年前の中国人はどこに行ってしまったのだろう。
仁や義や礼を尊んでいた中国人は滅んでしまっている。
儒教は残っているが形骸化されたものばかりである。
もし中国が民主化を目指して自由な国であったならどうなっていただろう。
おそらくアメリカ、ロシアと肩を並べるほどの国になっていたと思う。
たしかに今も軍事力や経済力では並ぶかもしれないが文化程度も低く、
思想も宗教も不自由な国になってしまっている。
孔子も墨子も孟子も韓非子もあの世で嘆いているだろう。
(追記)
プーの小生は一般企業の採用試験はもちろん、来年も年明けから4つの
市の外郭団体の採用試験を受ける予定。
北九州市立病院事務員、北九州観光コンベンション協会事務員、
北九州国際交流協会事務員、アジア女性交流研究フォーラム事務員で、
また写真がいるし、申込書の郵送は簡易書留でけっこうお金がかかる。
プーには辛い出費である。
【「最低賃金」25円上げ 過去最大 平均時給848円】
非正規雇用を含む労働者の賃金引き上げにつながる2017年度の最低賃金の
目安額について、厚生労働相の諮問機関「中央最低賃金審議会」の小委員会は
25日、全国平均で25円(3.0%)の引き上げを決めた。
10月に目安通り引き上げられれば、全国平均で最賃の時給は848円となる。
3%以上の引き上げは2年連続。
景気浮揚を目指す政府は、購買力向上のため最賃の引き上げを今後も
維持したい意向だ。政府は働き方改革実行計画で「経済の好循環を確実に
するため(最賃の)全国平均が1000円になることを目指す」と定めている。
ただ達成時期は明示していない。
25円。煙草1本分の値段。1時間、働いて煙草1本分の増加。
これをどう思うか。
まず考えたのは正規従業員の時給だ。仮に年収500万円としよう。
500万円ならば、すでに超している方もかなりいると思う。
会社が週休二日ならばそれだけで年間100日程度の休日があり、
その他に祭日や年末年始、夏期休暇などを加え実働日数を年間250日と
設定したら1日が2万円、8時間労働で時給2500円となる。
小生の住む地域での求人チラシの時給は800円前後。つまり正規従業員の
3分の1である。
思うに最低賃金が全国平均というのもおかしい。最低賃金なので全国統一で
なければならない。平均給与では無いのだ。欧米では最低賃金が1500円と
いう国も多い。企業の収益も大事だが、労働者の賃金が先進国にしては
安すぎる。それを支えているのが、もっと安い非正規雇用労働者である。
賃金が増えれば消費が伸び企業は増益に繋がり、政府は税収が増加する。
税収が増えれば教育、福祉等の予算も増える。
企業は目の前の収益だけを考えずにもっと将来を見つめるべきだ。
もちろん無闇矢鱈な賃上げを勧めているわけでは無い。日本の賃金が3%の
増加だった時に、韓国では100%を超える賃上げがあり、それら企業は
現在、非常に大変な事態に陥っている。あくまでも企業ありきが基本である。
政府は最低賃金の全国平均1000円を目指すとしているが、達成時期の
示されていない指標など画餅である。3年を目途に全国平均ではなく、
一律の1000円を確立するような政策を打ち出してもらいたいものだ。
【「那須与一」を読んだ】
那須与一(なすのよいち)が船上の扇を射った話は吉川英治氏著の
「新平家物語」などを読んだりして多少は知っていたが、
(屋島の合戦で平家の船が扇の的を船上にかかげ、それを那須与一が
見事に射落とした。距離は75メートルとされている。
当時は那須与一=日本一の弓の名人となっていた)
それ以外はあまり知らなかった。最近、谷恒生氏著「那須与一」を読んで
小説とは言え、少々は知ることができた。
(当然、小説なので事実と違う部分も多大にあるだろうが)
那須与一は源平時代の義経に仕えた源氏の武者である。その弟である
「那須大八郎」が小生と幾分か関わりがある。源平の合戦は壇ノ浦で
平家が負けて決着を迎えるが、平家の残党は日本各地に落ち武者となって
散らばって生き延びた。
四国の祖谷地方、熊本県、宮崎県の奥地、鹿児島県の薩摩、大隅半島など
日本各地にそれは伝承として残っている。(事実かどうかはわからない)
いろいろな伝説が各地に残っている。源氏の追討を受けた平家の落ち武者は
警戒するために鳴き声で居場所を知られるのを恐れ、鶏を飼わなかったとか、
そういう話はたくさんある。小生の親父の故郷ではこんな話がある。
もう明治になって、ある行商人が村に迷い込んだ。それほど奥山深く
一般人とは隔離された地域だったのだろう。その行商人に村人が最初に
聞いたのは「最後は源氏が勝ったか、平家が勝ったか」ということだった。
室町、戦国、安土桃山、江戸時代を経ているので眉唾ものだが、話としては
面白い。鶏を飼わなかったという話も残っている。
だが宮崎県の奥地にはこの那須大八郎が追討に来ている。
そこが小生の親父の故郷である。まあいろいろな物も現存する。
姫が化粧に使った水を汲んだ井戸とか、大八郎手植えの杉とか、
姫が暮らした館とか。これも事実かどうかはわからない。
(ただし館自体は歴史的建造物として国の重要文化財に指定されている。
この横にある民宿に宿泊し、予約すれば、以前はこの建物で夕食ができたが、
現在は知らない。)
地元の民謡にも那須大八郎が登場する。
ひえつき節である。
ひえつき節
これを出すと小生に名字がほとんど判明するが、まあいいか。
特に悪いことをしたことも(もっとも、そこそこ法律は破っている。
例えば未成年時代の飲酒・喫煙とか、捕まっていないスピード違反とか)、
特に人に恨まれるようなこともした覚えはないので(知らないだけかも)。
どうせ温泉の仲間達は、みんな知っているし、
今までこのHPを見てわかっている方も多いだろうから。
しかし一応今後も名字は伏せておくことにする。
以前、北海道を一人旅しているときに、積丹半島の地元の方から「義経伝説」を
聞いたことがある。もちろん「義経」とは「九郎判官源義経」である。
「義経」は鎌倉の兄「頼朝」に追われ、奥州平泉の藤原氏を頼って行った。
歌舞伎で有名な弁慶の勧進帳は、この道中の物語である。
平泉の藤原秀衡は京都鞍馬寺から脱出した幼い義経を匿ってくれ、ここで
義経は成長し、旗揚げした頼朝の元へ向かうのである。
藤原氏当主の藤原秀衡は黄金と奥州駒によって巨額の財貨を稼ぎ出し、
平泉を都として奥州を栄えさせ、中尊寺金色堂などを作った人である。
松尾芭蕉の「奥の細道」にも三代の栄耀として出てくる。
しかし頼りにしていた藤原秀衡の死去とともに、後継者となった藤原泰衡に
急襲され、その居館である高館(たかだち)で自刃したということになって
いる。文治5年(1189)4月30日のことである。
(泰衡も「奥の細道」に「泰衡ららが旧跡は」という文で出てくる。
同じく高館も「高館の元にて大河に落ちいる」という文がある。
藤原氏はこの後、鎌倉軍に攻められ藤原氏が栄華を誇った平泉は
焼かれ灰燼と化し、滅んでしまう)
しかし平泉から酒漬けにされて鎌倉に運ばれた義経の首を見た頼朝は
「九郎が首にあらず」と叫んで奥に引きこもってしまったという。
義経の首ではないという頼朝の言葉からいろいろな風説ができ、義経生存説が
生まれ、その一つが、義経は蝦夷(北海道)に渡り、積丹半島から大陸に渡り
モンゴルに至ってチンギスハンになったというものである。
まあ荒唐無稽な話ではあるが(モンゴルの人が怒るかも知れない)、
話としては面白い。
読み終わって割とすっきりとした印象が残る小説である。
最後は美人で有名な前関白(さきのかんぱく)の姫君である「藤原顕子
(ふじわらのあきこ)」と一緒になり武士も故郷も捨て仏師になり、諸国を
巡って平安に暮らしたことになっている。
新平家物語では那須与一の最後は出てこないが、大八郎は姫と娘の待つ村へ
再び戻ったことになって小説が終わっている。
まあ、めでたし、めでたしというところか。
【高田郁著「あい」永遠に在り】
「あい」という表題で恋愛小説のように感じるが「あい」は主人公の
名前である。小生はこの主人公のことを別の小説でほんの少し知っていた。
司馬遼太郎著「胡蝶の夢」にちらりと登場する。「胡蝶の夢」では
ご主人の
関寛斎の方が準主役として出てくる。
「胡蝶の夢」は他の登場人物、
司馬凌海なども面白い。
「あい」はともかく関寛斎の人生も面白くもあり、哀しいものである。
そこにも興味を引かれた。
小説の目次で第1章は「逢」、第2章は「藍」、第3章は「哀」、
第4章は「愛」となっている。この小説は「あい」の人生を関寛斎を
交えて綴ったものである。二人は現在、陸別町に祀られている。
関寛斎は百姓医者だが濱口梧陵の援助を受け佐倉順天堂、ついで長崎で
ポンペに西洋医学を学び、のち徳島藩の侍医となり、それも捨てるが、
幕末の戦乱では西軍の医療のトップとして活躍し、戦後、徳島に戻るも、
すべてを捨て(開拓資金を除く)、北海道トマムの地に移住し、最後は
自裁する。
徳島時代には自然保護のようなこともしている。徳島藩のお偉いさんが
班の木を勝手に売って大金を手に入れたが、それに対して反対運動をした。
そのせいで徳島県は全国でも県有林がもっとも少ないそうだ。
その奥さんが「あい」である。
娘と同じ名前なのでなんとなく買ったが面白かった。
娘は名は第2章の漢字である。
まあお勧めの1冊です。
関寛斎
関寛斎
司馬凌海
司馬凌海 【屈原】
5月5日は「こどもの日」なので持っている本の中から
屈原が出てくる物を選んで読んだ。
中国史上最高の詩人とされ、2千3百年以上たった現代でも
愛されている。政治家としてもすぐれた人だったらしい。
詩集である楚辞の代表作「離騒」は今読み返してみても素晴らしい。
ちなみに小生の次男の名前は屈原からいただいた。
なぜ「こどもの日」に屈原かというと、「ちまき」の起源が
屈原にあるという伝説からだ。他にもドラゴンボートも屈原が
起源といわれている。
屈原
屈原
楚辞
楚辞
離騒
離騒 【風林火山】
武田信玄のトレードマークにもなった孫子の有名な言葉ですが
この全文を知っている方は少ないと思います。
昨日、孫子を読み返したのでご紹介いたします。
兵は詐(さ)をもって立ち、利をもって動き、
分合をもって変を為(な)すものなり。ゆえに、
その疾(はや)きこと風の如(ごと)く、
その徐(しずか)なること林の如く、
侵掠すること火の如く、
動かざること山の如く、
知り難(がた)きこと陰(いん)の如く、
動くこと雷震(らいしん)の如し。
【最近読んだ本 No.7】
ご近所で開店している同級生の古書店に行って買った本です。
文庫版は持っていますが、もう古くなったのと、傷んでいたので
1冊100円で単行本を購入しました。
司馬遼太郎氏の「花神」「胡蝶の夢」、隆慶一郎氏の「影武者徳川家康」。
花神は全4巻、胡蝶の夢は全5巻、影武者徳川家康は全2巻、しめて
11冊1100円です。
どれも同じ方が持っていた痕跡がありますが、全然気になりません。
単行本はしおりになるヒモがあるので便利です。
文庫本も一つの出版社のだけありますが(特許かいな)、しおりは
付いていたり、本屋さんで入れてくれたりしてくれますが、不便です。
いろいろなしおりがあって購入しましたが、どこかにいっています。
庭いじりも季節的に一段落で晴読雨読の毎日です。
花神は大村益次郎(村田蔵六)、
胡蝶の夢は松本良順(のち順)、島倉伊之助(司馬凌海)、関寛斎が
おもな主人公です。
外部リンク
司馬凌海
松本良順
関寛斎【泣いて馬謖を斬る】
久しぶりに読んだ三国志演義からです。
まず話の展開は諸葛孔明が魏に攻め入ったのですが、その時に
街亭を守る者はおらぬかと言った時に馬謖が名乗り出ました。
そこで諸葛孔明は慎重な王平をつけて守らせました。
街亭につくや馬謖は王平の意見も聞かず山頂に陣を取り、
結局は魏の軍勢に囲まれて敗れ街亭を失ってしまいます。
帰ってきた馬謖を諸葛孔明は法度をおろそかにする事はできないと
馬謖の首を刎ねさせました。そして刑手が首を捧げてくると
諸葛孔明はいつまでも声をあげて泣き止まなかったということです。
そこで日本では有能な人物を泣く泣く処分することを
「泣いて馬謖を斬る」というようになりました。
ところが実際は諸葛孔明が泣いたのは劉備が死ぬ間際に
「馬謖は言葉ばかりで実のない者ゆえ大任をまかせてはならぬ」と
遺言し、その言葉どおりになったので自分の不明が恥ずかしく、
劉備の言葉を改めて思い出して泣いたのです。
時に馬謖は39歳、建興6年(228年)夏5月のことです。
以上のように「泣いて馬謖を斬る」というのは日本では全然違う
例えになってしまっているというおかしな話です。
また馬謖は5人兄弟の末っ子でこの5人兄弟の中では長男の馬良が
最も優れていたそうです。馬良は眉毛に白い毛があったため
「馬の5兄弟、白眉が最も良い」と。
日本のことわざにもあります。「情けは人のためならず」です。
情けをかけてやると甘やかす事になるから駄目だと思っている人が
多いと思います。実際は情けを相手にかけることによって、回り回って
いつかは自分に返ってくるから情けをかけてやりなさいということです。
つまり人のためではなく自分のためと思ってしなさいということです。
【好きな文章】
日本書紀の中で神々が下した素戔嗚尊(すさのおのみこと)への宣告
故(か)れ天上(あめ)に住む可(べ)からず。
亦(また)葦原中国(あしはらなかつくに)に居る可からず。
宜(よろ)しく急(すめやか)に底根国(そこつねのくに)に
適(い)ねといひて、乃(すなは)ち逐降(やらひ)去(や)りき。
それに対する素戔嗚尊
時に霖(ながあめ)ふる。
素戔嗚尊青草を結い束ねて、簑笠(みのかさ)と為(な)し、
宿を衆神(かみがみ)に乞(こ)う。衆神日(まう)さく。
汝(なんじ)は此れ躬(み)の行(わざ)濁悪(けがわは)しくして、
逐謫(やらひせ)めらるる者なり。如何(いか)にぞ宿を我に乞ふぞと
いひて、逐(つい)に同(とも)に距(ふせ)ぐ。是(これ)を
以(もつ)て風雨甚(はなはだ)しと雖(いえど)も、留(とどま)り
休むことを得ず、辛苦(たしな)みつつ降(くだ)りき。
この「辛苦みつつ降りき」が日本人の原点のような気がします。
【最近読んだ本No.6】
続き物で読み返したくなり一気に4巻読んでしまいました。
大鐘稔彦氏の「孤高のメス」神の手にはあらずで、外科医当麻鉄彦の続編です。
内容は読んでからのお楽しみと言う事で、ただ悲しい結末とだけ書いて
おきましょう。
医療系の本は読んでいて確かに面白いのですが、もう少しわかりやすくして
ほしいと思います。まず専門用語ですが注釈をつけて解説してもらうと
なお一層理解出来るのではないかと思います。なにげなく記された単語も
素人にとっては意味がわかりません。特に筆者が医師の場合がこの傾向が
多く感じられます。一般的なノンフィクション作家が著したものと比較すると
この部分の差が歴然です。世界で初めて心臓移植を行った南アフリカの医師を
題材とした本や現在の癌に対する医学の進歩を著した本なども読みましたが、
医学に素人でも軽く読めるものでした。
それから葉室麟氏の秋月記(あきづきき)を読み返しました。
葉室麟氏は1951年北九州市小倉生まれで、西南学院大学卒業後、
地方新聞記者を経て、2005年「乾山晩愁」で第29回歴史文学賞を
受賞されてデビューしました。2012年には「蜩(ひぐらし)ノ記」で
第146回直木賞を受賞しています。小生と同じ北九州市の生まれで、
大学の先輩ということで親しみが湧きました。
舞台も筑前の秋月藩で身近な所でもあり、内容も読んだ後味が良いという
部類の本です。
【最近読んだ本No.5】
また最近読み返した本です。
小生、医学的なジャンルも好きでフィクション、ノンフィクションを
問わず読んでいます。今回の本は大鐘稔彦氏の「孤高のメス」
外科医当麻鉄彦です。
大鐘稔彦氏は1943年生まれで京都大学医学部を卒業。
早くから癌の告知問題に取り組まれポスピスを備えた病院を創設。
手術の公開などの先駆的医療を行ってきました。
「エホバの証人」の無輸血手術をはじめ多数の手術を手がけられています。
また、その後、淡路島の診療所で僻地医療に取り組んだ異色の作家です。
この本を読むと、まず感じるのは「白い巨塔」からの時代の流れと、
医療の進歩です。本の主題は肝臓移植ですが、同じ癌と取り組む
「白い巨塔」とはまるで医療の次元が違います。
第2点目は、これはあまりお勧めできることでは無いかもしれませんが、
医療現場における言葉(専門用語)です。
例えば、病院で医者が看護婦に言っている医学的用語がわかれば、
ある意味楽しく、ある意味恐ろしくなります。
もちろん医学的用語だけではありませんけど。
ステる=死亡する、アルママター=母校、パンペリ=汎発性腹膜炎、
IVH=中心静脈栄養、マンマ=乳房、アッペ=虫垂炎、ヘモ=痔、
PD=膵頭十二指腸切除、クーパー=鋏、アレスト=心停止、等々。
あげたら切りがありませんけど、自分が診断を受けて、医者と看護婦が
「クレーブス=癌」ですねなんて会話をすれば告知されなくても
わかるわけで、それはそれで怖いものがあります。
小生は家内に延命措置は一切しないでくれと言ってあります。
また違う問題なのですが、医学の進歩により以前は亡くなっていた方が
延命措置でとりあえず生きているという状態を保つことができるように
なりました。また昔ならば流産、死産、または育つ事の無い未熟児が
育つようになりました。その結果は医療費の天文学的な増加であり、
また障害児の増加です。それが良いか悪いかは価値観や倫理上の
問題もあり、小生には判断が付きかねます。当事者にならなければ
理解出来ない事もあると思います。できれば医学がより進歩して、
障害児を治すような時代がくればと願います。
【をのこ草子】
「をのこ草子」を知っていますか? 「をのこ草子」は、江戸幕府八代将軍・
徳川吉宗の頃に記されたとされる、江戸時代の予言書です。
作者が不明で、謎が多い書物でもあり、偽書とも言われています。
「をのこ草子」には、享保の頃から250年後、つまり1980年頃からの
現代日本の様子が描かれていると言われています。
以下、1部分です。
今より五代二五〇年を経て、世の様変わり果てなむ。切支丹の法いよいよ
盛んになって、空を飛ぶ人も現れなむ。地を潜る人も出て来べし。風雨を駈り、
雷電を役する者もあらん。死したるを起こす術もなりなん。さるままに、
人の心漸く悪くなり行きて、恐ろしき世の相を見つべし。
妻は夫に従わず、男は髪長く色青白く、痩細りて、戦の場などに出て立つこと
難きに至らん。女は髪短く色赤黒く、袂なき衣も着、淫りに狂ひて、父母をも
夫をも其の子をも顧ぬ者多からん。万づ南蛮の風をまねびて、忠孝節義は固
(もと)より仁も義も軽んぜられぬべし。
斯くていよいよ衰え行きぬる其の果に、地、水、火、風の大なる災い起りて、
世の人、十が五は亡び異国の軍さえ攻め来りなむ。
此の時、神の如き大君、世に出で給い、人民悔い改めてこれに従い、
世の中、再び正しきに帰らなん。其の間、世の人狂い苦しむこと百年に及ぶべし云々。
予言を現代語訳にした一部を以下に紹介してみます。
「今から、五代後の250年経つと、世の中も様変わりしているだろう。
キリスト教が盛んとなって、空を飛ぶ人も現れ、地中を移動する人もいる。
気象を自由に操り、死んだ人間を蘇生することも可能である」
キリスト教とは、西洋の物質文明を指すものと思われます。
空を飛ぶ人というのは、飛行機やロケットのこと。地中を移動する人というは、
地下鉄のことのようで、気象を自由に操るのは、天候の操作も可能な
気象兵器のことかもしれません。
死んだ人間の蘇生とは、臓器移植やクローン技術のことのようにも取れます。
「このころは人の心も悪くなっており、世の中の世相も荒れている状態であり、
妻は夫のいうことを聞かず、男は髪の毛を伸ばし、青白くやせ細り、戦場でも
役に立たなくなる。女はショートカットになり、赤黒く日焼けし露出の大きい
衣類を着て、性的に乱れ、両親や夫、自分の子供さえも顧みなくなる。何かと
欧米の流儀を真似て、忠義や孝行、節度などが無くなり、仁や義という概念も
失われている」
これは西洋の物質文明と欧米化が進み、風俗が乱れて人々は礼節を重んじなく
なり、日本人の心が失われていく様子が描かれているように感じます。
そして肉食系女子や草食系男子の登場も予言している気がします。
これは、終戦後のGHQによるアメリカの占領政策「3S政策」
(映画テレビ等の「スクリーン」「スポーツ」「セックス」=3S漬けにして、
日本人の思考能力を鈍らせて日本弱体化を計る政策)が推し勧められた結果の
表れなのかもしれません。
「こうしていよいよ世の中が衰えてくると。地、水、火、風の大きな災害が
起こり、日本人の10割のうち5割は死んでしまい、異国から軍隊が攻めて
くる。この時、神のごときリーダーが現れ、世の中を救い、人々も悔い改め、
世の中は再び正しき方向に戻っていく。その間、人々は狂わんばかり苦しみを
受けるが、安定した世になるまで期間は、百年もかかるだろう。」
そしていよいよ、日本人の心が乱れて世の中が荒み切った頃、今度は未曾有の
大厄災が日本を襲うと予言しています。
地は大地震、水は大津波、火は火山の噴火あるいは原子力発電所の事故、
もしくは太陽フレアのことかもしれません。風は竜巻やハリケーン等の
ことではないでしょうか。
もしかすると現在が、予言のこの部分にちょうどあたるような気がします。
さらなる恐怖は、この天変地異により日本の人口が半分になってしまうと
いうことです。また外国からも侵略されるといっています。
しかし予言では神のごときリーダーが現れて、日本の危機を救ってくれると
記されてあります。
そして、やっと日本人は悔い改め正しき道に進むと言うのです。
しかし、平安の世になるまで何と100年もかかり、その間は気も
狂わんばかりの苦しみを味わうことになるというのです。
偶然にしても予言が現代社会とあまりにも一致していて、不気味ですが、
後世に作られた偽書という見解もありますので、「をのこ草子」は、
我々に向けられた警告書なのかもしれません。
【最近読んだ本 No.4】
そのうち面倒くさくなってNo.とか付けなくなると思います。
また読み直した本ですが、書棚の整理をしていて、そのまま最後まで
読んでしまいました。著者は橋本克彦氏で書名は「オリンピックに
奪われた命」-円谷幸吉30年目の新証言-です。君原健二氏が解説です。
初版第一刷発行は1999年6月1日。
円谷幸吉は昭和15年5月13日に福島県須賀川町で産まれ、
昭和43年1月9日に亡くなっていますので27歳の人生でした。
自殺は1968年ですからもう50年近い時間が過ぎています。
また東京でオリンピックが開催されるようになりましたが、彼は
東京オリンピックのマラソンで銅メダルを獲得した選手でした。
彼が亡くなった後に出た追悼文です。
三島由紀夫
「円谷選手のような崇高な死を、ノイローゼなどという言葉で片付けたり、
敗北と規定したりする、生きている人間の思い上がりの醜さは許しがたい。
それは傷つきやすい、雄々しい、美しい自尊心による自殺であつた。」
川端康成
「この簡単平易な文章に、あるいは万感をこめた遺書のなかでは、相手ごと
食べものごとに繰り返される『おいしゅうございました』という、
ありきたりの言葉が、じつに純ないのちを生きている。そして、遺書全文の
韻律をなしている。美しくて、まことで、かなしいひびきだ。」
以下、長いですが、遺書を掲載します。
「父上様、母上様、三日とろろ美味しゅうございました、
干し柿、もちも美味しゅうございました、
敏雄兄、姉上様、おすし美味しゅうございました、
勝美兄姉上様、ぶどう酒、リンゴ美味しゅうございました、
巌兄姉上様、しそめし、南ばんづけ美味しゅうございました、
喜久造兄姉上様、ぶどう液、養命酒美味しゅうございました、
又いつも洗濯ありがとうございました、
幸造兄姉上様、往復車に便乗さして戴き有難うございました、
モンゴいか美味しゅうございました。
正男兄姉上様、お気を煩わせて大変申し訳ありませんでした、
幸雄君、秀雄君、幹雄君、敏子ちゃん、ひで子ちゃん、良介君、
敬久君、みよ子ちゃん、ゆき江ちゃん、光江ちゃん、彰君、
芳幸君、恵子ちゃん、幸栄君、裕ちゃん、キーちゃん、正嗣君、
立派な人になって下さい。
父上様母上様、幸吉は、もうすっかり疲れ切ってしまって走れません。
何卒、お許し下さい。
気が安まる事なく、御苦労、御心配をお掛け致し申し訳ありません。
幸吉は父母上様の側で暮しとうございました。
校長先生、済みません、
高長課長、何もなし得ませんでした、
宮下教官、御厄介お掛け通しで済みません、
企画課長、お約束守れず相済みません、
メキシコオリンピックの御成功を祈り上げます、
一九六八・一」
みなさんどうお思いですか、小生は思う前に涙が出てきます。
【最近読んだ本 No.3】
最近読んだというよりも最近読み直した本です。
本の題名は
宮部みゆきさんの
「おまえさん」です。
「おまえさん」は「ぼんくら」「日暮らし」に続くシリーズ第3作で、
江戸を舞台にしたミステリーですがコミカルな部分も多く肩が凝りません。
宮部みゆきさんは
「火車」(山本周五郎賞)
「蒲生邸事件」(日本SF大賞)
「理由」(直木賞)
「模倣犯」(毎日出版文化賞)
「名もなき毒」(吉川英治文学賞)
「魔術はささやく」(日本推理サスペンス大賞)
「龍は眠る」(日本推理作家協会賞)
等々、賞を総舐めにした作品を数多く出されていらっしゃいます。
「蒲生邸事件」は超能力を持った少年が主人公で、これも面白かったです。
「火車」は多重債務を取り上げた作品です。
「おまえさん」は殺人事件を扱った作品ですが、暗くなく、逆に
ユーモアたっぷりの文章がとても面白いです。
まだ持っていない本もあり、お金に余裕ができたら購入します。
(小生は本を購入する場合、その作者のものを一度にできるだけ多く
購入しますので、ある程度、まとまったお金が必要です。
これが、新人作家ならば良いのですが、けっこう売れている作家の
作品を見つけた場合は20冊、30冊と購入しなければならないので、
いいかげんこの癖は治そうと思っています。)
外部リンク
宮部みゆき
宮部みゆき 公式HP 【蔵書】
以前にカキコしましたが、手持ちの蔵書を読み返しています。
自分で購入した本ですから95%ぐらいは好きな本で、
(中にはなんでこの本があるのかいなというやつもあります)
その中から特別好きなものを選んで読み返しています。
隆慶一郎氏のものとか、やっぱり面白いです。
松本清張氏や北杜夫氏もいいですね。
我が家に何冊本があるか正確にはわかりませんが、1日1冊として
少なくとも15年はかかるようです。もうすぐ失業保険も切れるし
働かなくてはなりませんので、1日1冊は到底無理で、やっぱり
死ぬまでにすべて読み返すのは無理なような気がします。
働き出して少し余裕ができれば新刊も読みたいですし、庭の手入れも
しなくてはなりませんし、温泉だって行きたいのですべてを読み返すには
とても時間が足りないようです。
そして読み返しているうちに益々蔵書の目録が必要な気がしてきました。
作者別と題名別にデータベース化すれば便利も良いし、同じ本を2度
購入することもなくなるでしょうから。でもそれもまた時間を取られる
ことになるし・・・。
それにつけても我が家の本のかわいそうなこと! 書棚は満杯で文庫本は
奥、手前と2段に置き、その上の隙間も埋まっています。
書棚は3竿で、他に3段BOXが5つ、1間☓半間の押し入れの下半分、
密閉式の洋服の収納ケースが2つ、整理ダンスの引き出しが2段、
とにかく空いている所はどこでも利用して詰め込まれています。
空いている部屋をひとつ片付けてそこに全部移そうかとも考えましたが、
それも結構な体力と時間がかかりそうで実現していません。
子供達3人は全然本に興味がないし、困ったものです。
【最近読んだ本NO.2】
集英社が昭和41年に配本した漢詩大系の第21巻「高靑邱」。
高靑邱は1336年誕生(元の至元2年)、1374年没の
詩人で、明の太祖朱元璋に殺されました。
(元が滅んだのは日本遠征の失敗、将軍らの離反、漢族の不満等
さまざまな原因があると考えられています)
泗州安徽省の貧農の生まれで、17歳のとき大飢饉のうえ
流行病で父母を亡くし、地主が承諾しないので葬る土地も無く
棺桶も整えられませんでした。
かわいそうに思う人がいて僅かの土地を恵んでくれたので、
屍体を古スカートの包んで埋めました。旱魃、蝗害が続き
兄弟相談の上、一家離散し寺に入って僧侶になりました。
それも2ヶ月で追い出され雲水となって河南地方を托鉢します。
21歳の時に故郷に帰り25歳で還俗し、ある群雄のもとに参じ
頭角をあらわすことになりました。しかし、その後、明国皇帝と
なった朱元璋により冤罪をかけられ腰斬の刑に処せられました。
彼は幾多の残忍な所行にもかかわらず、中国では後世まで
祖国の奪還者として尊敬されています。(民族感情として
元、清、明等はお互いに受け入れられない)
高啓、字は季迪(きてき)、号を靑邱(せいきゅう)または
槎軒(さけん)。父は一元(いちげん)、兄は咨(し)、
高靑邱は次男。姉が一人いてかなり年上だったようです。
その家系はもと渤海の出だといわれ、代々汴京(べんけい)に
いましたが天子の御車に従って臨安に来て、後に呉に入って
呉人となりました。
近所に同級生がいて古書店をやっています。時々ふらりと寄って
面白そうな本があれば購入するし、欲しい本があれば探して
もらいます。よほどの珍品でなければ手に入るらしく非常に
重宝させていただいています。
(古書の全国ネットワークはすごいらしい)
【最近読んだ本】
まず前に購入しておいた百田尚樹氏の「海賊とよばれた男」。
これは出光興産、出光佐三氏を小説にしたものですが、
巻頭にある「この物語に登場する男たちは実在した」ってのが
なんか新しくて強烈でした。門司とか枝光とか地元の名前が
出てきて親近感があります。
それから山本一力氏の「花明かり」。江戸時代の籠かき二人の
シリーズ3作目で、人情ものです。
そして箒木蓬生氏の「日御子」。題名にあるように「ひみこ」の
時代の使譯(しえき:通訳)の9代にわたる物語です。
ここにも遠賀川を始め福岡県、佐賀県等の地名が出てくるので
親近感があります。いきなり邪馬台国を九州に設定していますが、
違和感がありません。それに小生の好きな三国志の時代に漢、魏に
朝見する部分もあるので、あ~そんな時代だったのかなと、
思わず想いを走らせます。ただし、あくまでも小説なので
どこまで時代考証等が正しいかはわかりませんが、そんなことを
気にしなくていっきに読んでしまいました。
新しい本がなくなりましたが、現役の時のように本代に毎月
1万も2万もかけることができず、家にある本を読み返して
いますが、それとて死ぬまでにできることやら。