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甘い、行政

【甘い、行政】

原産地を偽って食品を販売する事件が後を絶たない。
9月1日から食品加工物の原材料の表示が原産国を記入するように
義務づけられた。これはこれでいい事である。
だが、これはあくまでも国内で生産、加工されたものだけである。

そして3カ国以上の輸入国がある場合は大枠で「輸入」と表示すれば
OKである。これでは意味が無い。
A国で生産された原材料が遺伝子を組換えた物だった、B国では原材料の
病気が流行った(人に影響するもの)、そういうものが「輸入」だけでは
わからない。
そういう大枠でくくるものは少ないと行政は言っているが、
それは現時点の事であり、将来はわからない。
また逆にこれを悪用する馬鹿な業者が必ず現れる。

非常に品質管理の厳しいC国、D国と杜撰な中国、韓国の4カ国の
原材料の表記は「輸入」になるのである。
これでは国産のものしか信用できない。
もっとの小生は普段から国産をなるべく購入するようにしているが、
それでも国産品が輸入品の3倍もするキクラゲなどは、涙をのんで
輸入品を購入する時もある。まあ大量に食べることもなく、ラーメンの具に
するぐらいだから、たいした事は無いと思うが。

今回の措置は輸入品に対して厳格に臨むというものだが、裏に国産品の
消費を促すという意図があれば、行政もたいしたものだが、おそらく
そこまでは役人の貧弱な頭では無理だろう。

やはり日本は自給率の向上を目指さなければならない。
外国がいつまでも普遍的に安定して日本に食糧を輸出してくれるなどとは
思わないことだ。今や食糧は戦略兵器である。
とりあえず中国、韓国、ロシアの3カ国から輸入している物の自給率を高め、
あるいは代用品の開発、養殖の増加、または探し、不足分は他のアジア諸国や
アフリカ諸国からの輸入に切り替え、その分の運賃分の値上げは輸入業者と
消費者が負担すべきである。幸いに主食である米は自給率が高いので、
他の食料品は1度ですべては無理にしても、農家、酪農家、漁業関係者等と
行政が一体となって中長期計画のもとに取り組んで欲しい。
また販売会社や輸入業者も自社の利益の追求だけで無く、将来に向けた
展望をして欲しいものだ。

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