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冤罪

【冤罪】



冤罪については免田事件の免田栄氏が父の故郷の近くだったために
昔から興味を持っていた。
そういうノンフィクションの本も多数持っている。
何故、冤罪は無くならないのか。どうして起こるのか。
男性諸君は特に注意が必要である。電車やバスのなかでいつ痴漢の冤罪を
被せられるかわからない。

リンク:免田事件 免田事件

で、今回の事件だが、

殺人事件の加害者として12年間の服役を終えた女性に、「無罪」の可能性が
出てきた。
大阪高等裁判所は20日、滋賀県の病院で入院患者を殺害した罪で服役していた
元看護助手の申し立てを認め、裁判のやり直し・再審を認める決定をした。

滋賀県の湖東記念病院の看護助手だった西山美香さん(37)。
2003年、男性患者(当時72)の人工呼吸器を外し殺害したとして懲役
12年の刑が確定し、ことし8月まで服役していた。

犯行を目撃した人も人工呼吸器の異常を知らせるアラームを聞いた人もいな中、
裁判所が「有罪」と認定した根拠、それは。

<捜査段階の自白>

警察の任意の取り調べで、西山さんが「人工呼吸器のチューブを外した」と
殺害について自白したことを重視した。
しかし。

【西山美香さん】
「厳しい取り調べを受けたから『否認しても無理や』と思って、
刑事の言うことを聞いておかないと痛い目にあうと思って自白した」。

西山さんは厳しい取り調べの中で自白せざるを得ない状況に追い込まれたと主張。

【西山美香さん】
「取調中は密室なので、そういう極限状態になってしまう。
それでいいという。それでどんどんストーリーが作られていく」。

そして、もう一つ争点となっていたのが。

<男性患者の死因>

男性患者の死因は人工呼吸器のチューブが外れて酸素の供給が途絶えたため、
窒息状態になったこととされていた。
しかし、西山さんの弁護団が司法解剖の際の血液データを分析した結果、
男性の死因は「致死性の不整脈」、つまり「病死」だった可能性が浮上。
これを新証拠として提出したのである。


今更ながら警察、検察、裁判所の無能と権力の横暴を思う。
状況証拠がない自白だけで12年の実刑判決。
これがいつ自分の身に掛かるかも知れないと思うと非常に怖い。
自分は意志の強い人間だと思っていても、ベテランの刑事や検事にかかれば
軽くいなされる。
この事件はすでに服役を終えている。
再審で無罪になったらどいう事になるのだろうか。
当然、金額的補償はあるだろうが、事件を担当した刑事や検察官の責任は
どうなるのだろうか。まず馘にはならない気がする。一人の人生を
無茶苦茶にしてもだ。
裁判官の責任はどうなるのだろうか。これも何にも無いような気がする。
しかし自白だけでよく12年もの実刑判決が出たというのが不思議。

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2017年12月27日

コメント
name.. :記憶

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