本日 238 人 - 昨日 649 人 - 累計 1060644 人

日本、日本人?

【日本、日本人?】

昔と言ってもバブルがはじけ長い経済低迷期に入る1990年代半ばだが、
「日本人よ自信を持て」などとよく言われた。
ところが世界的な「日本誉め」が始まり、多くの善意の日本人の現状意識に
転化し、森友学園問題や閣僚の問題発言にもかかわらず、支持率が
高止まりしている安倍政治を支える集団意識にさえなっている。

今年1月、「日本出身の横綱19年ぶりに誕生」と、稀勢の里の横綱昇進で
メディアは盛りあがった。モンゴル人力士3人に占められてきた横綱に、
ようやく日本人がなり、うれしいのはわからないではない。
しかし何故、「日本人」ではなく「日本出身」と言うのか。
「日本人」を主語にするなら1999年7月に横綱になった「武蔵丸以来
18年ぶり」とするのが正解である。ハワイ出身の彼は1996年日本国籍を
取得していたのだから。でもそう書かないのは、武蔵丸が「純粋の日本人」
ではないと考えているからではないか。日本人の定義は「日本国籍を有する
もの」以外にはないはずだ。なぜ「日本出身」と書くのか

これには大きな前段がある。
メディアが「日本出身」にこだわり始めたのは、2014年のノーベル
物理学賞での「誤報」が契機だった。大半の新聞は「日本人3人が受賞」と、
号外を発行したが、3人のうち中村修二氏は米国籍を取得している。
「日本人3人は間違いではないか」という論争に発展した。
その後「日本人」ではなく「日本出身」という表現が使われるようになる。

この「日本人」論争に続き、「週刊現代」(2014年10月号)は
「韓国・中国よ それじゃノーベル賞なんて無理だ」という見出しで
「それに比べ、お隣韓国、中国の受賞者の少ないこと」と書いた。
「日本誉め」の意識の背景に、「嫌韓反中」が潜んでいることがわかる。
民進党の蓮舫代表の「二重国籍問題」にもやはり「純血」と「排外主義」の
生臭さがつきまとっている。問題にした側は、彼女の父親が台湾人で
「純粋な日本人ではない」ことをあげつらったのだと思う。
「あいつは在日だ」と、理由なく出自を問題視する「ネトウヨ」の陰口と
なんとなく似ている。

しかしそれでも小生は日本人で在り、日本出身であることを誇りに思う。
これからも中国、韓国のことを無茶苦茶に悪く書く。
少なくとも他国から日本、日本人がどうのこうのと言われたくない。
とにかく日本、日本人を愛してやまない。


コメント
name.. :記憶

画像認証
画像認証(表示されている文字列を入力してください):
  • 記事検索
  • 内容検索
RSS