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島の祭り休むと罰金1万円!

【島の祭り休むと罰金1万円!】

全国の神社などで春祭りが本番だ。国生みの島として知られ、タマネギで
有名な淡路島の北部、兵庫県淡路市育波の里地区では、春と秋のお祭りに、
なんと「罰金制」が存在する。
祭りは、宵宮と本宮の2日間、春と秋合わせて年4日催されるが、それぞれ、
休むなら罰金として1万円を支払わなければならないというものだ。
もちろん、近親者が亡くなった場合などは免除される。でも、仕事や
レジャーは認められない。
約30年前、少子化や勤め人が増えた影響で、重さ数トンの布団だんじりの
担ぎ手の不足に直面した。このままでは、祭りの存亡に関わる。
青年会は危機感を募らせ、欠席する会員に罰金を課す習わしが始まったと
いうのだ。「祭りがなくなれば、地域そのものがすたれる」と言っている。

これを読んでどう感じるか、まあ人それぞれだろうが。

小生がもしこの地区に住んでいたら、祭りには積極的に参加はするが
罰金は払わないだろうと思う。それで村八分のような状態になるのであれば
引っ越しも考える。
例えばレジャーはまあ日時をずらすだろうし、祭りの日時に予定を
入れないだろうが、それでもその日時限定の特殊な理由があれば
(別府の温泉祭りのような)そちらを優先するかもしれない。

仕事は完全に優先する。仕事の内容とか職場の都合上、どうしても
出勤しなければならない事は普通のサラリーマンでは当たり前のことだ。

どうしても休めない場合は多々ある。例えば新年度の初日に会社全体で
進発式のような行事があるとか。
(これに現役の時は別府の温泉祭りで泣いた。温泉祭りを第2土日に
 変更できないかとつくづく思ったものだ。参加できるのはたまたまその日が
 土日当たった年度だけだった)
またインフルエンザの流行で出勤できる所属部署の人間が極端に少ないとか、
祭りの該当日に大きな取引が成立する交渉があり、それをずっと中心となって
担当していて他の社員では対応できないとか。
休んで周囲から白い目で見られたり、出世を逃したりはしないだろう。
今まで苦労した仕事の最後の有終の美を飾りたいだろう。

記事からはわからないが準農村地区なのだろうか。
言い方は悪いが農民と商売人はいつでも休める。(まあ逆に休まないで
1年365日働くこともできる)言わば個人経営の会社の社長である。
勤め人はそうはいかない、凄まじきは宮仕えだ。
それと青年会もわからない。何人いて、その内、何人がサラリーマンなの
だろうか。30年間それが慣習で続いているようだが、みんなに不満は
ないのだろうか。もう一度考え直すといった意見は出ないのだろうか。

またこれも小生の個人的な勝手な思いであるが、日本各地にこういった場所は
限りなく存在すると思う。どこも高年齢化、過疎化が進んでいるのが現実。
後継者不足で、なくなった祭りや伝統芸能は数限りなく多い。
伝統技術もそうである。店にしたって後継者がいなくて廃業する老舗もある。
お寺もそうだ。今、お寺の檀家になっていない人が、お寺を選ぶ時の基準の
ひとつが、そのお寺に後継者がいるかどうかと言われている。
いくら祭りで罰金を徴収しようが、発展性がなければ、地域はすたれる。
どんな有名な祭りでも、それを継続するのは人的要因が絶対に不可欠であり、
それが消滅するのは仕方が無い。

最後に別にお祭りがなくなっていいと言っているわけではない。
後世に残す努力も必要だと思う。しかしそれが住んでいる地域住民の方々の
総意なのだろうか。

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コメント
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