野菜達の話し声

【野菜達の話し声】

庭で水を撒いたり株分けをしたりして休憩していると
野菜達の話し声が聞こえてくるような気がします。

小みかん君：キューリさん、そんなに蔓（つた）を絡ませるなよ。
キューリさん：いいじゃん、あんたってボーっと立っているだけだし。
小みかん君：そりゃ、俺はここに来てから実を一度もつけたことないし、
　　　　　　まあボーっと立っているだけだけど・・・。
キューリさん：でしょう。私は今３個も実がなりつつあるの。だから
　　　　　　きつくて大変なのよ。この黄色のきれいなお花見えるでしょう。
小みかん君：・・・。なすさん、何か言ってよ。
なすさん：悪いけど今は花をつけるだけで一杯一杯なの。
　　　　　見えるでしょう、この可憐な紫の花が。このお庭で紫は私だけ。
キューリさん：私の黄色だって負けてないわよ。それにしても
　　　　　　　とうがらし君の白い花は地味ね～。
とうがらし君：地味で悪かったね。でも実はご主人の大好物だぜ。
キューリさん：でもそれはみんな同じじゃない。
なすさん：使いかっては私が一番。焼いて良し、煮て良し、揚げて良し、
　　　　　もんで良し、漬け物も対応、オールマイティ！
小みかん君：でもご主人は、なすはあまり好物ではないぜ。次男さんは
　　　　　　なすの天麩羅が最高って言ってたけど。
青しおさん：ね～、みんな、ご主人の一番のお気に入りは誰か知ってる？
みんな：誰！
青しそさん：山椒さんと新参者の茗荷さんみたいよ。
みんな：嘘！
とうがらし君：いや～確かに山椒さんはちょっと別格だけど、まさか
　　　　　　　茗荷さんとは。
ご主人：いやいやみなさん好きですよ、季節的なものもありますけど。
　　　　確かに山椒さんは別格です。それと食べられないけど桃さんも
　　　　別格です。

HP第３番

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