本日 9 人 - 昨日 649 人 - 累計 1060415 人

配膳ミスでパン食べ重体

【配膳ミスでパン食べ重体】

山梨・南アルプス市の老人ホームで10月、職員が、入居する77歳の女性に、
誤ってパンを配膳し、パンを喉に詰まらせた女性は、現在も意識不明の重体と
なっている。
10月18日、南アルプス市の老人ホーム「白根聖明園」で、柔らかい食事
しか食べられない認知症の77歳の女性に、職員が誤って、朝食にパンを
提供した。
女性は、食べたパンを喉に詰まらせて病院に運ばれ、現在も意識不明の
重体となっている。
この施設では、3月にも同じ女性に、別の職員が、誤ってパンを提供していた。
施設長は、「利用者さま、ご家族の方には、大変申し訳なく思っている。
今後、再発防止に努めたい」とコメントしている。


このニュース記事を読んでどう思うかは人それぞれだと思う。
誰でも、まず「けしからん」と思うのは当然である。
小生はまず、この施設の態度を遺憾に思う。
1度さえ、あってはならぬ事が2度繰り返されている。
施設長の「大変申し訳なく思っている」というコメントだが、
これは本心だろうか。
もちろん申し訳なくは思っているだろうが、相手は77歳。
裁判になって慰謝料を支払うことになっても額は低い。
それに「今後、再発防止に努めたい」というコメントだが、
以前にも発生している事故が再び起こるということは、前回の事故後、
何も対策を考えもせず、実施もしなかったということ。
おそらく今後もこの施設に改善の期待はできないだろう。

2番目に思う事は、これが人員にゆとりがあったならば、また違って
いたかも知れないということ。1人が準備し、もう1人が必ず確認する
ような体制であれば発生しなかったかもしれない。まあ、それでも人間は
間違うことがあるが、事故の発生する確率はぐんと低くなるだろう。
つまり介護士不足、ヘルパー不足が原因のひとつであると思う。
綺麗な仕事でも楽な仕事でも無い介護の仕事に進んで携わる人は少なく、
賃金面や労働時間も考慮されていない現状では当たり前だ。
小生は求職中だが、NETで見ても、求人チラシを見ても、半分近くは
介護職員の募集で埋まっている。
人的資源に溢れて労働時間にゆとりができ、しかも高給になれば、かなり
こういう事故の発生は低下するのではないだろうか。
これは行政が関与しなければ絶対に解決しない問題である。

3番目に思うのは、最初の事故に際にどういう事が実施されたのだろうか
ということである。何かを改善し再発防止に取り組んだのか。
それともただみんなで今後注意しましょうと言うだけで終わったのか。
知識不足でわからないが、こういうのは行政に届け出する義務は無いのか。
もし義務があれば、行政はそれを確認したのだろうか。

死んだ親父もお袋も病院と老健の往復だった。両方とも最後まで頭は
しっかりとしていたが、親父はパーキンソンで身体の自由が効かず、
最後は肺炎だったが、これも今思えば少し怪しい。
お袋はかなり黒に近い灰色の手術失敗と思っている。
胃瘻といってお腹に穴を開けて直接そこから食物を取ることができる
ようにする手術だったが、午前中に手術をして夕方には死んだ。
小生は医療関係の本もかなり読んでしたので、手術の失敗と思ったが、
それまで本当に施設の方々がよくしてくれたので、訴訟などは考えなかった。
現在の介護施設などの人員不足では、こういった人間的な繋がりまでは
無理である。こういう施設に勤める方は本来は病人を見れば涙が流れるほどの
人間性を求められるのだが、現状ではとうてい実現できない。
これから高齢化がいっそう進む日本の大きな問題である。

関連記事
NO IMAGE
引越事故賠償金 (11月03日)
NO IMAGE
企業祭 (11月02日)

コメント
name.. :記憶

画像認証
画像認証(表示されている文字列を入力してください):
  • 記事検索
  • 内容検索
RSS