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大学食堂が突然休止

【大学食堂が突然休止】



学生たちのおなかを満たす、いわゆる「学食」が突然の閉鎖。まさかの事態。
東京・三鷹市にある杏林大学の学生食堂。

1月31日までに業務を停止したのは、学生食堂などを運営する東京・
豊島区の会社「SCプランニング」。
信用調査会社の「帝国データバンク」などによると、「SCプランニング」は、
私立大学や企業の食堂など、およそ50店舗を展開し、2016年の売上高は、
およそ4億円だった。
採算性が低い状況が続いていたため、事業継続を断念したとみられている。


たしかに困るだろう、特に苦学の学生にとっては。
学食は何と言っても値段の安さ。
もう40数年前の話だが、小生も西南学院大学に在学中は時々利用した。
(八幡高校は現校舎に移転したばかりで学食が無かった)
朝は毎日6時すぎに家を出ていたのでよく朝御飯を食べていた。
1時限目と2時限目の間にチャペルでのお祈りの時間があって、
それが小生には朝御飯を食べる時間だった。
(たまにはチャペルにも出た。出ると聖書をもらえ、これが必修科目である
 キリスト教学に必要だったというのもある)
朝御飯は御飯、味噌汁、漬け物、小鉢で80円だった。
これにいつも冷や奴20円をプラスして100円。
それか40円の素うどん。ネギしか入っていなかった。
昼の定食はA定食320円とB食280円があった。
煙草が1箱100円、バスの初乗りが30円の時代である。
もっぱら安い方のB定食にお世話になった。他の物を食べた記憶が無い。
小遣いを貰って裕福なときは西新の商店街にある食物屋に通った。
しかも行きつけの喫茶店で毎日珈琲を飲む贅沢。
当時は昼食代込みで月3万円貰っていたし、家庭教師のアルバイトも
していたから、そうそうお金に困ることはなかったが。
当然、煙草も毎日買うし、パチンコはするし、今考えれば少しそれらを
我慢していればもう少しマシな物を食べることができたと思う。

他の大学の学食にも行った。枝光で麻雀をするときは当時の八幡大学へ。
福岡でみんなと遊ぶときは九州大学や福岡大学などへ。
どこも安くて重宝だった。

「SCプランニングは、私立大学や企業の食堂など、およそ50店舗を展開し、
2016年の売上高は、およそ4億円だった」とあるが、どう見ても
50店舗で4億円の売り上げは厳しいだろう。単純に計算しても1店舗が
8百万円、月にすれば67万円、日にすれば2万円強。
これでは人件費、材料代、水道光熱費、施設費でギリギリか赤字だろう。

「採算性が低い状況が続いていたため、事業継続を断念したとみられている」
とあるが、これはもう採算性が低いというレベルでは無いと思う。
大学当局に相談するとか(大学側も学生の利便性を考慮すればある程度の
援助は仕方ないと思う)、事情を学生側に懇切に説明して値段を上げるとか、
何かもっと前向きの解決方法は無かったのだろうか。

こういう企業にポンと大枚をはたいて助ける政治家や企業家がいないものか。
まあ、辞めてしまったものは仕方ないが、苦学している学生達はこれに
めげずに頑張って勉学に励んでで欲しい。


コメント
name.. :記憶

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