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呆れた標準服(制服)

【呆れた標準服(制服)】



この件は新聞紙上を相当賑わせている。
小学校などで標準服というのがあるそうな。それは制服とは違って
強制ではないらしい。しかし、やはりみんなが標準服を着ていれば
おのずと全員が着るようになるので制服に限りなく近い。
そんな中で東京都中央区の公立小学校がアルマーニの標準服を採用した。
現行の標準服と比較して前部揃えると3倍の値段の9万円というシロモノ。
小生だってアルマーニなんぞ着たことが無い!

そりゃ父兄は怒るわ。貧乏人はこの学校には来るなと言っているのと同じ。
しかもこの決定は校長の独断という。業者との癒着じゃね~かって
言いたくもなる。止められなかった教育委員会も同罪。

小生は制服なんぞ無い方がいいと思っている。
しかし、あれば、どの服を着ていくかと悩んだり、華美に走ったり、
一体感や愛校心が生まれたりするという部分ではそれなりの価値はあると思う。

参考として

文部科学省は「学校における補助教材の適切な取扱について」という
教育委員会向けの通知で、『補助教材の購入に関して保護者等に経済的負担が
生じる場合は、その負担が過剰なものとならないように留意すること』と求
めている。同様のことは「中央区立学校の管理運営に関する規則」第33条
第2項にも記されている。また、校長は教材の選定に当っては教育委員会に
承認または届け出を要すると記されている。


さらに

中央区には、就学援助費の支給対象となる「要保護、準要保護児童」は、
13.19%にあたる577人(2014年調査)いる。
この中で生活保護を受給している家庭には国から制服代が支給されるが、
当然、全体としての生活保護費は増加する。


これはもう税金の無駄遣いだろう。
この校長は選定の途中もPTAなどとほとんど協議もしていない。
教育委員会に報告したときも教育委員会から「標準服は、各校の教員やPTA、
保護者など、いろんな人が関わり、決めていくべきもの。卒業生などが幅広く
デザインや価格についてよく話し合って決めるようにと伝えた」というのに
一向に考慮しても無い。
なんでもアルマーニとの契約で違約金を請求される可能性もあるし、既存の
制服業者は今からではもう間に合わないようで、今更変更もできないようだ。
さ~どうなるか! と、興味本位ではいけないのである。

はっきり言って、こんな視野の狭い、独断でしか物を考えることができない
人間に校長というか教育者の資格は無い。


(参考)

和田校長は今回の導入を「服育」のためと説明しているが、尾木氏は「服育」
という用語を「造語ですね」と示し「公立は中身で勝負しなくてないけない
のに、服育ビジュアル教育だなんて貧しい精神構造だなと思いますね」と
批判していた。

服着りゃアイデンティティーが確立するなんて聞いたこともない。極めて
非常識だと思います」「公立は中身で勝負しなきゃいけないのに、『服育の
ビジュアル教育』だなんて、実に貧しい精神構造だと思いますね」と
バッサリと切り捨てた。

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2018年02月12日

コメント
name.. :記憶

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