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こんな事を夢見ていた

【こんな事を夢見ていた】

何となくだが優の嫁さんは外人さんをって思っていた。
まあ、おとんの妄想なんだけど、何となくお前の嫁さんは
外人が似合うような気がした。

いままた優が好きだった温泉に来てホテルに泊まっている。
1泊5千円未満の安ホテル。ただし眺めもいいし温泉もいい。
優はここに泊まって何を思い何を考えていたのだろうか。
30歳を過ぎてそれからの自分の将来を考えていたのか。
おとんはあまり生前のお前に協力はできなかったかも知れないが、
生き方は教えたつもりだ
今の家もお前のものになるはずだった。
いらぬ家賃など支払わずとも、それなりの生活はできるはずだった。
遠大な計画があったのか、ちっぽけな未来があったのか、
それもすべて判らずじまいだ。

兄ちゃんには、何もやらないよ。
それで無くても、あいつは大きな借金を抱えて、それを
肩代わりして来たのだから。
だから残すものは藍にあげるよ。いいだろ。
お前が大好きで可愛がった妹だから。

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