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優へ NO.13

【優へ NO.13】

9月11日に相手保険会社の担当者と会ってから、
ただ検察庁からの連絡を待つだけの状態だった。
今、検察庁から電話があった。
もっとも事故の内容では無く、加害者に対してどう思っているかという
内容の聞き取り調査だった。
もっとも警察よりも少し詳細にいろいろと教えてくれた。
別に加害者個人に対しては何も思っていないと答えておいた。
検察庁の調査は加害者の刑事責任の追及である。
処分の決定(裁判)は10月末になるらしい。
それから2週間後から事故記録の閲覧ができるらしい。
相手保険会社はそれを閲覧して、社内や弁護士と協議して保険金を
決めて連絡してくるだろう。それを受けて、おとんはこちらの
弁護士と協議して相手保険会社との話し合いに入る。
そうなると11月下旬から始まる見込みだ。
この約半年が長かった。
優よ、示談が終わらなければ、おとんは何も始まらないと思っている。
示談が終わって初めて心底お前を弔うことができるような気がしてならない。
毎日、線香を上げ、鉦を叩き、祈っている。
毎日、部屋に飾ったお前の写真とボーの写真を見て泣いている。

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筋湯温泉にて

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