本日 394 人 - 昨日 812 人 - 累計 1073786 人

韓国の車の生産の現状

【韓国の車の生産の現状】

お寒いことになっている。

現代自動車が8カ月分の仕事に相当する市内バスの注文累積にもかかわらず、
労働組合の増産拒否で中国・ドイツなど海外企業に市場を奪われる危機に
直面している。国内バス会社と地方自治体が従来の契約を取り消したり注文を
減らす事例が続出している。乗用車と大型トラックに続いてバスまでも輸入車に
市場を奪われれば、協力企業の仕事と雇用の維持にも大きな支障が予想される。

乗用車とは違いバスは「納期」が非常に重要だ。運輸会社が車両耐久年限を
違反すれば路線免許を剥奪されたり予定されている増車の機会を失う可能性が
あるからだ。全国バス運送事業組合連合会は4月、現代車に市内バスの納車を
促す抗議公文書を送った後、契約を取り消した。

ソウル地域を運行するバス会社の代表は「今のように6カ月以上も注文が
たまっていれば品質がやや落ちても中国産バスを購入するしかない」と話す。

現代車は今年初めから労組側にバスの増産を持続的に要請してきたが、労組は
拒否し続けている。
増産交渉は全州工場労組(現代車労組全州委員会)の反対で難航していると
いう。「バス生産量を増やすなら他の車種も量を増やすべき」という理由を
挙げ、5月末の代議員大会で「市内バス物量調整なし」を決議した。
また労組は業務能力不足などで解雇された一部の組合員の復職、労組活動妨害の
中断なども要求している。
しかしこうした様相をめぐり労組の内部でも批判の声が出てきている。
ある現場代議員は「市内バスの受注分も処理できず、他の車種の生産量を
よこせといって増産しないのは、全州工場を閉鎖させる道だ」と指摘した。

完全に行き詰まっている。
問題は労働組合であることは明白だ。ここにも韓国人特有の自分がよければ
という発想がうかがわれる。
給与が減額になったり、会社が潰れたりしては元も子もない。
生産量が増えなければ給与が増えるはずが無い。会社も儲けるはずが無い。
それを理解できないの韓国大手企業の従業員である。

例えば、現代車の株価は13万ウォンラインで、昨年の半分。
これが今の現代車の価値である。コストはそれなりにかかり、生産性は
底をついている。これまで為替レートで持っていたが今では逆に為替レートの
ために大変な苦労をしている。それでも労組は、裁判を起こし、出た裁判所の
判決は無視して定期賞与金を通常賃金に含めてくれと駄々をこねる。
労組委員長の座をめぐって10余りの派閥が行う泥仕合。
出勤目的が労組活動という人々がうようよしている所が現代車・起亜車だ。
こうした低い労働意識で会社の持続可能性が席を占める場所はない。

日本のトヨタと比べてみよう。本当にすごい企業だ。
揺るぎない世界1位という点もそうだが、その地位を維持するために果てしなく
革新している。そんなトヨタが、また新たな革新を労働組合に提案した。
工場の従業員の成果を毎月査定して月給に反映する制度だ。査定によって
月給が毎月変わる、言ってみれば「成果月給制」である。

査定項目と方法が従業員にとって有利なはずがない。韓国だったらすぐに
(従業員側が)鉢巻きを結ぶが、トヨタ労使の考えは違う。競争力強化の
ために能力を発揮する従業員に成果を保障し、そうでない従業員には奮発を
促す制度が必要だということだ。労組も反対しない理由だ。

それに比べてトヨタのライバル企業である現代自動車はどうなのか。
依然として後進的な号俸制だ。生産現場で同じ仕事をしても勤続年数が
長ければ賃金をより多く受け取る会社だ。超一流の企業にはなれない。
生産性は低いが平均賃金は1億ウォンに迫る。それでも成果に関係なく
毎年賃金を上げてほしいとストライキだ。
これでは永遠にトヨタなどに及ばない。

トヨタは最近、セダン型水素燃料電池車「ミライ」の受注台数が1カ月間で
1500台を超えたと発表した。昨年末の量産発表当時、年間の販売目標を
400台としたが、その4倍近い規模だ。トヨタは年間700台規模の
生産能力を来年2100台、再来年には3000台に増やす計画である。
次世代エコカーの水素燃料電池車市場を先に獲得するため、日本政府と
地方自治体も購入補助金を支給し、水素ステーション建設費用支援などで
業界を後押ししている。日本政府は現在43カ所の水素ステーションを
2030年までに3000カ所に増やすと発表した。これを通じて2017年
までに水素燃料電池車を3万台、2030年までには700万台を販売する
戦略だ。
ところが韓国は世界で初めて量産体制を整えながらも、市場獲得の機会を失う
状況だ。現代車は水素燃料電池車(ツーソンiX)大量生産体制を2013年
2月に構築したが、2年間の販売台数はわずか200台。未来の水素燃料電池車
標準化競争で日本に遅れをとっている。韓国は2020年までに水素
ステーションの建設を23カ所、水素燃料電池車の販売台数を1000台と
見込んでいる。まったく勝負にならない。

これが韓国の自動車会社の現状である。
こういう会社が経済破綻の一角を担っている。
このような労働意識の低い労働組合が蔓延する国に資本を投下する国はない。

関連記事
NO IMAGE
さすが、韓国ゴルフ! (07月01日)
NO IMAGE
韓国の車の生産の現状 (07月03日)

コメント
name.. :記憶

画像認証
画像認証(表示されている文字列を入力してください):
  • 記事検索
  • 内容検索
RSS