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帝王切開、判断不適切 

【帝王切開、判断不適切】

高松地裁で帝王切開が判断不適切という理由で日赤に2億円賠償命令が
でました。重い後遺症が残る赤ちゃんは大変気の毒でなりません。
しかし難しい問題ではあると思っています。

医療に関する本も「白い巨塔」をはじめかなり読みました。
医療過誤(俗に言う誤診)はその時の患者の状態や時代の医療レベル、
医師の判断、病院の施設と体制等、複雑な要素がからんでこれを裁くのは、
正直言って法のもとに裁判官の下で裁けるのかと思ってしまいます。
例えば今回の事例では帝王切開をする判断が早すぎ、もうすこし
様子をみるべきだったとなっていますが、もし(もしということは
人命の場合には当てはまらないのですが)遅くて母子ともに危険な
状態になった場合は、それは医師の判断が遅すぎたとなるのでしょうか。
医師はその時のベストを尽くしてくれたと思うと、これは医師と患者の
信頼関係のなさぐらいにしか原因は見当たらないのではないかと考えます。

小生のおかんは60歳前に脳血栓で半身不随になり、半分寝たままという
状態が20年以上続きました。朝、おかんの言葉がおかしくて、すぐ
病院に連れて行ったのですが、血圧が高いと言うことで薬を貰い、
その直後、病院から帰る途中で脳血栓の発作を起こしました。
現在だったら病院の対応を取り上げ、訴訟ものかもしれません。
また80歳のときは老健にいたのですが、もう口からの食事が困難で
老健の医師から「胃瘻の手術をしてもらわなければ置いておかれない」と
言われ手術をしました。手術は午前中で、成功ということでしたが、
夜になって症状が急変し亡くなりました。必死で言い訳をする医師を
見て、訴訟が怖いのだろうと思いました。(胃瘻ぐらいの手術で患者が
24時間以内に死亡すれば特異な例を除いては99%医師のミスです)
しかし、親父のときもおかんのときも非常によくしてくれた老健を
訴えるなんてことは考えませんでした。老健の方々の親切をそれが
たとえ仕事であっても、本当によくしてくれた事を感謝するばかりです。

胃瘻:胃に穴をあけチューブを通して直接食事を送る処置、手術です。

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2015年04月22日
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